ドルコスト平均法(以下DCA)で運用する理由は、価格変動リスクに対応するためという理由がありますが、もう1つは岩のように硬いポジション構築ができるということです。このブログを読むことで正しい勝ち組のマインドを身に付けましょう。
1ヶ月で14円も円高に!大丈夫?
今回、急激に円高に偏ったことで評価損益が膨らみ、心穏やかではない方もいるのではないでしょうか?
特に投資を始めてやった方はそうかもしれませんね。
しかし、中長期の運用において、ここで撤退をしていては、資産構築がいつまで経っても成功することはありません。
その理由は、下落局面で手放す人たちが勝ち組のチャンスを作る人たちだからです。
つまり勝ち組をアシストする負け組になるからです
今回の円高で説明すると、日銀が利上げを決定したことで、日米の金利差が縮小するという予測からまずは大口の機関投資家からの売り注文が発生し、相場が大きく下落しました。
これは常にそうですが、相場を動かすのは常に大口の機関投資家です。
我々のような個人投資家が相場を動かすことはありません。
つまり個人投資家は、機関投資家が作ったトレンドに乗って利益を取っていくことになります。
今回のような暴落が起きると、短期勢の買いポジションの決済、「損切り」も大量に発生します。
買いポジションの決済なので、「売り注文」です。
売りに売りが重なり相場は下落していきますが、下がり切ったところに勝ち組が待っているわけです。
負け組は短期的な下落に耐えられず手放すことで、勝ち組に絶好の買い場をアシストをするわけです。
もちろん戦略的な損切りでピンチを凌ぐトレーダーもいるでしょう。
しかし、それはほんの一部です。
なぜなら相場を読むのはそれくらい難しいことだからです。
ドル円は7月に入ってから今日までの約1ヶ月間で、14円も円高に動いています。
わずか1ヶ月ですよ?
そろそろ円高に動くことはわかっていましたが、これほどの値動きを読める人がどれくらいいるでしょうか。
そして、今の時点が下げ止まりの底だと言える人はいますか?
1年後くらいにチャートみて、「あそこが底だったね」は言えると思いますが、リアルタイムではわからないでしょう。
つまり、何がなんだかわからない相場の中で、感情的に自分のポジションを手放してしまうわけです。
勝てるわけがありません。
短期的な値動きに右往左往して、勝ち組のアシストにお金を使わないでください。
だから中長期はDCA
そうならないためにも、DCAは効果的です。
今が底だろうが底じゃなかろうが買います。
さらに下がろうが買います。
何も恐れることはありません。
そして相場はいつか上がり始めるわけですが、DCAで積み重ねたポジションは、岩のように硬いポジションになっています。
その部分について解説します。
まずは反対にペラッペラのポジションとはどういうことかというと、トルコリラのスワップが高いから、一気に全資産の300万円を投資して、1リラ4.9円で購入したとします。612,244リラを保有しています。
翌日から1日5,000円のスワップを受け取り始めることができます。
しかし、全資産を一括で投資してしまったため追加投資はできません。
翌日から5,000円の不労収入は魅力的ですが、リスクには全く対応できていない運用方法です。
最悪なことに、今回のように大きく下落し1リラの価格は4.4円になりました。
評価損益がプラマイ0に戻るためには、下落した0.5円の全戻しが必要になります。
ここまでは理解できましたか?
では、時間を巻き戻して、仮に全資産の半分150万円だけを使って1リラ4.9円で購入したとします。
その後4.4円に下落したわけですが、まだ150万円の資産が残っているため、追加購入することができます。
1リラ4.9円のときに150万円分購入した量は306,122リラで、1リラ4.4円のときに150万円分購入した量は340,909リラになります。
下落して安くなったため、1リラ4.4円のときはたくさん買えていて、合計で647,031リラを保有しています。
平均取得単価を求めると、4.63円ですね。(300万円/647,031)
一括で買った方の取得単価は4.9円です。
この違いがわかりますか?
一括購入の方は、0.5円戻さないとプラマイ0にならないのに対し、DCAで分散した方は、0.23円だけ戻せばプラマイ0です。
DCAは長く続けよう
今回はたった2回のDCAだけで解説しましたが、DCAで下がっても買い続けることで、同じ投資金額でもたくさん買えることになり、平均取得単価は下がっていきます。
上からギュッギュッと押し潰して、固めているイメージが湧きませんか?
目先の利益に囚われて一括で投資して手にしたポジションと、DCAでコツコツ積み上げたポジションでは、強固さが違うということです。
これを何年も積み重ねて強固なポジションを構築できれば、折れない金のなる木になるでしょう。
間も無くFRBも利下げを開始することが予想されています。
つまり日本とアメリカの金利差は縮小することになるので、また円高に動いていくことが予想されます。
予想なのでそうならないかもしれません。
でもそんな予想に頼らなくても良いのがDCAです。
そう考えると、今後の下落相場は堅牢なポジションを構築するのに絶好の機会になると思いませんか?
スワップを始めるにも良いタイミングかもしれません。
とは言っても中長期で考えるので、いつ始めても大きな差はないのですが。
さていかがでしたか?
なんとなく中長期で資産構築するイメージが湧いたのではないでしょうか?
勝ち組は相場が下落し、多くの個人投資家が恐怖に感じて手放すポイントで待っています。
下落をチャンスと捉えらるマインドを持って中長期の運用は望むようにしてください。
いいですね?下落はチャンスですよ。
今回はスワップでお話ししましたが、NISAでインデックス投資をしている人も同じですからね。
途中で辞めずに、買える範囲で買い続けていくことです。
それだけでできれば、相場を読む力すら必要ありません。
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